ワニもどき

肉食恐竜を外観で分類すると、大きく3パターンあると思います。
(もとろん例外もありますが)


まず1つ目は『体が巨大で腕が小さい』タイプ。
このタイプはティラノサウルスを筆頭に、最強の恐竜のイメージが持たれていますね。


2つ目は『体が小さく腕が長い』タイプ。
映画で有名になったヴェロキラプトルがこのタイプです。
彼らはその後『鳥類』へと進化し、今も地球上に存在しています。


そして3つ目が『体が大きく腕も長い』タイプ。
ここに展示されているスコミムスはまさにこのタイプ。
きっと長い腕で餌となる動物(魚など)を捕まえていたのでしょう。


現在のインドに『インドガビアル』というワニいます。

【インドガビアル】
I, Jonathan Zander, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

水中で抵抗を受けないように細長い顔をしていて、魚を主食としています。

スコミムスもこれと似て細長い顔をしており、当時水辺だったと思われる場所で化石が発見されたこともあり、魚食性だったと考えられています。

このことから「ワニもどき」という意味の名前が付いているんですね。



なお、スコミムスは保存状態のいい化石が見つかっているため、他のスピノサウルス科の恐竜を研究する際の参考になっています。

ちなみに、スピノサウルスほどはないですが背中の骨(神経棘)が上に伸びていたので、小さな帆があったようですね。



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