出世恐竜

映画「ジュラシックワールド」に登場した「スティギモロク」という恐竜をご存じでしょうか。

パキケファロサウルスを一回り小さくし、頭をもっとトゲトゲにした感じの恐竜です。

【スティギモロク】
LoKiLeCh, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

実はこの恐竜『パキケファロサウルスの子供じゃないか?』と言われています。



それとは別の話になりますが、アメリカでドラゴンのような顔をした化石が見つかったことがあります。

まるで「ハリーポッター」の映画に出てきそうな姿をしているので、ホグワーツの竜王という意味の「ドラコレックス・ホグワーツィア」と名付けられました。

【ドラコレックス】
Kabacchi, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

そしてこの恐竜『スティギモロクの子供じゃないか?』と言われています。

つまり、ドラコレックスが成長するとスティギモロクに、スティギモロクが成長するとパキケファロサウルスになるんじゃないかということです。



もしこの説が正しいことになれば、『ドラコレックス』と『スティギモロク』は無効名となり、図鑑等から消えることになります。
新種じゃないのに新種だと思って間違って名前を付けちゃったわけですからね。

でも、どちらもかっこいい名前なんで消えるのはもったいない。

魚の中にはブリみたいに成長段階によって名前が変わる『出世魚』っていうのがいます。

そんな感じで、いろんな名前を持つ恐竜がいても良いんじゃないでしょうか。
(もちろん学名としては無理だけど“愛称”としてね)


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