消えた竜脚類①

ここに展示されているアラモサウルスのように、体が大きく、4本足で歩き、首が長いタイプの恐竜を「竜脚類」と言います。

【竜脚類】
GFDL, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons


竜脚類の絶頂期は、恐竜時代の中盤「ジュラ紀」でした。

その頃は、ブラキオサウルスやディプロドクス、マメンチサウルスなど、巨大な恐竜たちが世界中を闊歩していました。

しかし時代が進んで白亜紀になると、竜脚類の種類は激減します。

南半球では「ティタノサウルス類」というグループが繫栄しましたが、北半球ではほとんどの竜脚類が絶滅しました。

ちなみにアラモサウルスは、北米と南米が陸続きになり、南米から移動してきたティタノサウルス類の一種です。



さて、たくさんいた竜脚類は、なぜ白亜紀になって数が減ったのでしょうか……。

ここからは想像ですが、例えば肉食恐竜の巨大化が原因の一つではないでしょうか。

植物食の生物にとって「体の大きさ」は「防御力」になります。
現在でも、大人の像を襲う肉食動物はいませんよね。

ジュラ紀のころは、体の大きな竜脚類に適う肉食動物がいなかったため、彼らは数を増やすことができました。

しかし白亜紀になると、ティラノサウルスのような巨大な肉食恐竜が現れ、「ただ大きいだけ」では太刀打ちできなくなったのでしょう。

その代わり、アンキロサウルスのように鎧をまとった者や、トリケラトプスのように武器を身に着けた植物食恐竜が繁栄したのではないでしょうか。


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