白亜紀の演奏者

パラサウロロフスのあの長い「トサカ」は何に使われてたんでしょうか。

あのトサカの中には骨があり、その中はほとんどが空洞になっています。

鼻の穴がずーっとトサカの中まで続いているんです。

昔は「パラサウロロフスは水に潜って餌を取っていて、トサカの先端だけ水上に出し、シュノーケリングのように呼吸していたのではないか」と言われていました。

口の形もアヒルみたいだし、水の中の餌を食べてても違和感無いですよね。
しかし、トサカの先端は穴が開いているわけではありません。

鼻から繋がった穴は、トサカの先端でUターンして、そのまま喉に続いていきます。



現在の有力な説は「声を響かせていたのではないか」というものです。

ホルンやトロンボーンのような金管楽器を見てみると、無駄に(と言ったら失礼ですが)管が長いですよね?

これは、音を響かせるためで、パラサウロロフスのトサカはこれらと同じような構造になっています。

身を守る装甲も武器も持たない彼らは、仲間に危険を知らせるときに、遠くまで響く重低音の鳴き声をあげて助け合っていたのかもしれませんね。


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