親指の秘密

バリオニクスという名前は「重い爪」という意味です。
名前の由来は、他の指に比べて大きい親指の爪。

【バリオニクス手の親指の爪】
Thesupermat, CC BY-SA 3.0,
via Wikimedia Commons

熊のように魚を取るのに使ったのか、ケンカするときに使ったのか……
詳細は分かりません。



また、「手の親指」と言ったらイグアノドンですよね。

【イグアノドンの手】
Ballista at the English-language Wikipedia, CC BY-SA 3.0,

via Wikimedia Commons

指自体が大きなトゲのような形をしており、いつも「いいね!」って言ってるみたいですね。



実は親指が特徴的な恐竜は彼らだけではありません。

ブラキオサウルスなどの竜脚形類も然り。

このフロアのトゥリアサウルスを見てみて下さい。
一見指が無いような前脚ですが、親指の爪だけ飛び出しています。

【竜脚類ディプロドクスの手】
Etemenanki3, CC BY-SA 4.0,
via Wikimedia Commons

これだけ違う種類の恐竜に「親指だけなんか特別」という共通点があるのもおもしろいですね。


ちなみにティラノサウルスは二本指ですね。

肉食恐竜は進化すると指の本数が減っていく傾向にあるんですが、ティラノサウルスの指は親指と人差し指なんですよ。

【ティラノサウルスの手】
Eduard Solà, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

そこまで指を退化させても、親指だけは残っているんです。



さらに進化した現在の鳥はと言うと……

実際に翼を支えているのは人差し指ですが、骨を見ると指が3本あり、親指もちゃんとあります。

今度「手羽先」を食べるときに注意して見てみて下さい。


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