ブラキオサウルスに代表される、首が長く植物を食べる大きな恐竜を「竜脚形類」と言います。
それをさらに2つのグループに分けると「竜脚類」と「古竜脚類(または原竜脚類)」になります。
前者の竜脚類はブラキオサウルスやディプロドクスなど、巨大恐竜と聞いてイメージするような恐竜達。
対して古竜脚類はプラテオサウルスやマッソスポンディルスなど、ちょっと地味な恐竜達のグループになります。
地球上に恐竜達が誕生してすぐの頃は、古竜脚類がとても繁栄し、当時の恐竜の中の大半を占めていました。
その頃の恐竜はまだ体が小さい者ばかりでしたが、一足先に巨大化に成功し、敵に怯えることもなく、誰も届かない木の葉を食べながら過ごしていました。
以前は「古竜脚類が進化して竜脚類になった」と言う考え方が主流でしたが、最近の最近の研究では「古竜脚類も竜脚類も同じ祖先から別れたグループ」とされ、両方合わせて「竜脚形類」と呼ばれるようになりました。
古竜脚類はジュラ紀後期には滅んでしまいましたが「雑食を思わせるギザギザの歯」「鋭い手の爪」「物を掴めたかもしれない指」「二足歩行可能」など、後に繁栄した竜脚類よりも優れた特徴を持っていました。