最古の恐竜

ヘレラサウルスは「最古の獣脚類と言われていますが、恐竜全体で一番古い訳ではありません。

「最古の恐竜としては、エオラプトルやシレサウルスなどの名前が上がります。

とは言え、彼らはあくまで「暫定1位」であって、これからもっと古い恐竜の化石が見つかる可能性もあります。

実は恐竜の誕生についてはまだまだ分からないことが多く、その年代も実はハッキリしていません。

【エオラプトル】
Conty, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
【シレサウルス】
Szymon Górnicki, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

初期の恐竜は特徴が曖昧で、本当に恐竜に分類していいのか分からなかったり、そもそも時代が古いので特定が難しいようです。

確実に言えるのは「中生代三畳紀(2億5190万年前から2億130万年前)のどこかで誕生した」ということだけです。


恐竜は「主竜類」というグループの中から誕生しました。
現代の生物で主竜類に含まれるのはワニです。
ヘビやトカゲ(有鱗類)は、もっと早い段階で別れていました。

恐竜の特徴としてよく言われるのは「普通の爬虫類は足が体の横から生えていて、基本的に腹ばい状態。恐竜は足が真下に生えていて、体は地面から離れている。」というもの。

主竜類の中から、上記のようなタイプの種が誕生しました。


ただし、実際は上記のようなタイプのワニもいたようです。

もう少し正確に恐竜のことを表すと「骨盤にある、太ももの骨が繋がる穴“寛骨臼”が左右に貫通してるもの」となります。

これにより足の可動域が大きくなって、移動が得意になりました。

移動が得意ということは、獲物を追いかけるのも、敵から逃げるのも得意だということ。
環境の変化などで住み家を追われても、移動すれば生きていけます。


良いことづくしのように見えますが、その分「エネルギーを消費する」=「たくさん食べなければならない」というデメリットがありますね。

あまり動かず「省エネ」をモットーに暮らしていた爬虫類の中で、恐竜はハイリスク・ハイリターンの大きな賭けに出たと言うことです。

最終的に絶滅したとは言え、それまでの1億6000万年のもあいだ地球上を制覇し、一部は鳥類として現在も生きていることを考えると・・・・・・

恐竜の賭けは大当たりだったと言って良いでしょう。


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