「恐竜の卵」といわれると、皆さんはどのようなものを想像するでしょうか。
私たちにとって一番身近な卵は鶏のものですが、あんな感じでしょうか? もっと細長い? 模様がついてる?
ウミガメの産卵シーンを見たことがありますか?
母親が掘った穴の中にポトン!ポトン!と産み落とされる卵が、軽く弾んでるように見えるかと思います。よく割れてしまわないものですね。
実はカメの卵は少し柔らかく、弾力があり、鳥の卵とはずいぶん違います。
ヘビやトカゲの卵も柔らかく、赤ちゃんは殻を破って(割るのではなく)出てきます。
では恐竜の卵はどうだったのだしょうか。
現代の爬虫類のなかで一番恐竜に近いのはワニです。
そして、恐竜の生き残りが鳥ですね。
ワニも鳥も硬い殻を持った卵を産みます。
このことから、恐竜の卵も固い殻を持っていたと考えられてきました。
しかし最近の研究でプロトケラトプスの卵は柔らかかったことが判明しました。
といっても、すべての恐竜の卵がそうだったわけではありません。
初期の恐竜は柔らかい殻の卵を産み、進化の過程で一部の恐竜が硬い殻を産むようになったのです。
硬く丈夫になったことで、親が卵を抱いて温めることができるようになりました。
さらに効率的に卵を暖めるために羽毛を会得し、恐竜は現代の鳥へと進化していったのです。
角竜達の卵は最後まで柔らかいものだったと考えられています。
トリケラトプス達はおそらく産み落とした卵を砂の中に埋め、子供が孵るのを待っていたのでしょう。
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