ボーンベッド

コエロフィシスは最初の発見から約60年後の1947年に、数100匹分の化石が一度にまとまって見つかりました。

このように、大量の化石が一緒になって埋まっていることはしばしばあり「ボーンベッド」と呼ばれています。


ボーンベッドのできる理由は、津波や噴火のような自然災害により、大量恐竜が一度に死亡したためと考えられます。

ボーンベッドの発見は、恐竜研究において非常に重要になります。

同じ種の生物がまとまって見つかった場合、その生物は群れで暮らしていた可能性が高くなり、生活スタイルの想像がしやすくなります。

また、子供も大人も混ざっていることが多く、成長過程の研究にも役立ちます。

もし違う種の化石が混ざっていれば、それらの種は同時期に同じ場所で共存していたことが分かります。


ただし注意しなければならないのは、まとまって化石が見つかったからといって、必ずしも同時に死んだとは言えないし、一緒に暮らしていたとも言えないと言うことです。

もし大洪水が原因だった場合、遠くにいた恐竜も近くにいた恐竜も、流されて一カ所にまとめられたのかもしれません。

または洪水が死因ではなく、もともとあちこちに落ちていた死体が洪水でまとめられた可能性だってあります。

とは言え、ボーンベッドから得られる情報は、恐竜の生態系や進化に関する理解を深める上で非常に重要なものとされています。


余談ですが……私が子供の頃、ボーンベッドや大きな恐竜の全身骨格が見つかると、たいてい「洪水や津波が原因」と言われるのに対し他の原因が想像できないから洪水って言ってるんでしょそんなに何度も洪水が起こるなんておかしいんじゃない??」なんて思っていました。

でも、よくよく考えてみると恐竜時代と呼ばれている中生代って2億年近くあったわけですよね。

ということは、仮に「1000年に一度の大災害」だって20万回あったわけです。

何もおかしくありませんでした……(^^;


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