ステゴサウルスの脳が小さいということを解説しましたが、他の恐竜がどうだったのか比べてみましょう。
とは言え、体が大きければ脳が大きいのは当たり前なので、単純にサイズで比べても仕方ありません。
(アリの脳がゾウの脳より大きいわけない)
そこで、生物の知能を推し量る指標として、「脳化指数(EQ)」という値がよく使われます。
これは「体重に対する脳の重さ」で表します。
参考までに、人間の脳化指数は8くらい。
イルカが6、チンパンジーは3、犬や猫は0.5~1くらいだそうです。
さて、恐竜はどうだったかというと、
ティラノサウルスは2.3、トリケラトプスは0.75、そしてステゴサウルスは0.4程度でした。
全体的に肉食恐竜の脳化指数は高く、ティラノサウルスはチンパンジー並みの知能を持っていた可能性があります。
対して、植物食の恐竜は低くなっているようです。
(心なしか、いらすとや恐竜の表情が脳化指数を表してるように見える・・・)
やはりステゴサウルスの数値は低いですが、アンキロサウルス達も同じくらいの値だし、ディプロドクスのような巨大な竜脚類に至っては0.2とも言われています。(体重があるのでしょうがない)
数字を見ると心配になってくるかもしれませんが、ニワトリは0.3(軽いのに!)だし、現代の爬虫類にはもと値が小さい者もいますが、みんな元気にたくましく生きてるので大丈夫です!!
そもそも「脳化指数」=「知能の高さ」とは言えません。
脳にどのくらいシワがあるか、脳のどの部分が大きいかなどで変わってきます。
例えばティラノサウルスの脳が大きいと書きましたが、特に臭いを認識するところが大きかったことが分かっています。
さらに恐竜の場合は脳の重さはもちろん、体重もはっきりとは分かってないので、あくまで目安程度に考えてくださいね。