ステゴサウルスの脳

ステゴサウルスって体の大きさの割に顔が小さいですよね。

同じくらいの体格で、同じ四本足の植物食恐竜トリケラトプスと並べてみると、小顔なのがとてもよく分かります。

EvaK, CC BY-SA 2.5, via Wikimedia Commons

さて顔が小さいと言うことは、脳みそが小さいということになります。


実はステゴサウルスの脳みそはクルミくらいの大きさしか無かったと言われています。

そのせいで、以前は「ステゴサウルスはとても愚鈍(のろま)な生き物」だと言われていました。


余談ですが私が幼少の頃、父親から「ステゴサウルスは脳みそ小さいから、ブラキオサウルスに尻尾を踏まれても5秒くらい気づかなかったんだぞ」とバカにしてるのを聞かされ、子供心にイラッとしたのを覚えています。


しかしその後「ステゴサウルスには脳が2つある」という説が浮上しました。

腰のあたりに、神経の塊が収まる空間が見つかり、これが下半身を司る第2の脳だと考えられたのです。

ただ、この説は今では否定されていて、先述の空間は糖や脂肪を蓄えておく場所だったとされています。(ほかの生物にも見られる)


では、やはりステゴサウルスはの愚鈍な恐竜だったのでしょうか。

私はそうは思いません。

そもそも「脳の大きさ=知能」とは一概に言えません

そして、少なくともアロサウルスと戦った痕跡が残っていたり、化石に残るほど繁栄したことを考えれば「踏まれても気付かない」ということは無いでしょう。


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