恐竜の巨大化③

次に、恐竜の呼吸法を紹介します。


深呼吸をしてみましょう。

私達はまず息を吸い、肺に新鮮な空気を送り込みます。

この時に肺は空気中の酸素を取り込み、それを血液中にとけ込ませるのです。

それが終わると、今度は逆に血液中から二酸化炭素を取り出して、口や鼻から吐き出します。

つまり、肺には「新鮮な空気」と「使い終わった空気」が交互に入ることになり、当然ながら息を吸った時しか酸素を吸収できません。

このあたりは小学校高学年あたりで勉強する事だと思います。



実は恐竜たちは、我々より優れた方法で呼吸をしてたのです。

恐竜たちも呼吸するための器官として「肺」を持っていました。

しかし、それ以外にも「気嚢(きのう)」という空気が入る袋を持っていたのです。


彼らが息を吸うと、我々と同じように新鮮な空気が肺に入ります。

それと同時に気嚢という袋にも空気が溜め込まれます。

そして息を吐くとき、肺の空気が出て行くのと同時に、気嚢に溜めてた新鮮な空気が肺の中を通過していくのです。


つまり、息を吸うときも吐くときも新鮮な空気が肺を通過することになり、単純に我々の2倍の効率で酸素を吸収することができるのです。

これにより、巨大な体に必要な大量の酸素の吸収を可能にしていたんですね。


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