次に、恐竜の呼吸法を紹介します。
深呼吸をしてみましょう。
私達はまず息を吸い、肺に新鮮な空気を送り込みます。
この時に肺は空気中の酸素を取り込み、それを血液中にとけ込ませるのです。
それが終わると、今度は逆に血液中から二酸化炭素を取り出して、口や鼻から吐き出します。
つまり、肺には「新鮮な空気」と「使い終わった空気」が交互に入ることになり、当然ながら息を吸った時しか酸素を吸収できません。
このあたりは小学校高学年あたりで勉強する事だと思います。
実は恐竜たちは、我々より優れた方法で呼吸をしてたのです。
恐竜たちも呼吸するための器官として「肺」を持っていました。
しかし、それ以外にも「気嚢(きのう)」という空気が入る袋を持っていたのです。
彼らが息を吸うと、我々と同じように新鮮な空気が肺に入ります。
それと同時に気嚢という袋にも空気が溜め込まれます。
そして息を吐くとき、肺の空気が出て行くのと同時に、気嚢に溜めてた新鮮な空気が肺の中を通過していくのです。
つまり、息を吸うときも吐くときも新鮮な空気が肺を通過することになり、単純に我々の2倍の効率で酸素を吸収することができるのです。
これにより、巨大な体に必要な大量の酸素の吸収を可能にしていたんですね。