博物館でアロサウルスの骨格を見る機会があったら、ぜひ左肩に注目してみてください。
肩甲骨に楕円形の小さな凹みを見つけることができるかもしれません。
これはステゴサウルスと争ったときについた傷痕で、尻尾の先にあるトゲ(サゴマイザー)が刺さったものだと考えられています。
もちろん全ての骨格に同じ傷があるわけではありませんが、アロサウルスの展示にはこの骨格から作ったレプリカが使われていることが多いので、あちこちの博物館で観察する事ができます。
アロサウルスとステゴサウルスの関係が、食う者と食われる者であったことは間違いありません。
しかし、凶暴なアロサウルスを以てしても、食事にありつくのは簡単ではなかったことが伝わってきますね。
この時の勝負の行方がどうなったかは分かりません。
骨に食い込む程の傷を負ったアロサウルスが逃げ出したか、それでも内臓を傷つけることを免れたアロサウルスが再度襲いかかってステゴサウルスを仕留めたか……
どちらにしろ、10m近い2匹の生物が死闘を繰り広げいたわけです。
その迫力は凄まじかったことでしょう。