ジュラ紀は、2億130万年前から1億4,500万年前までの地質時代で、恐竜の黄金時代とも言われています。
映画のタイトルに使われている「ジュラシック」とは、まさにこの「ジュラ紀」のことです。
恐竜が誕生したばかりの頃は、まだ他の爬虫類たちと権力争いをしていて、決して目立つ存在ではありませんでした。
しかし三畳紀の終わりに起きた生物の大量絶滅を乗り切った恐竜達は、そこから表舞台へと進んでいきます。
ジュラ紀初期の恐竜は小型ものが主流でしたが、中期になると大型化が進み、特に草食恐竜の中には有名なブラキオサウルスやアパトサウルス、ディプロドクスのような20~30mにも達するものが現れました。
また、そんな大型の恐竜も仕留めて食べるような肉食恐竜登場し、恐竜の生態系に変化をもたらしていきます。
こうして恐竜達は繁栄していき、我々が「恐竜時代」と言われてイメージするような光景が世界中に広がっていきました。
繁栄したのは恐竜だけではありません。
イクチオサウルスに代表される魚竜、プレシオサウルスのような首長竜など、竜海洋生爬虫類が現れたのもこの頃です。
Kim Alaniz, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
またランフォリンクスやディモルフォドンなど、空を飛ぶ爬虫類である翼竜も登場しました。
CK and Beat Scheffold, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
彼らの進化の過程で多様なグループが発展し、新しい生態系や食物連鎖が形成されましたのです。
この時期の生物の繁栄は、現代の生物多様性の基盤を築いた出来事の一つであると考えられています。