生きた化石

恐竜誕生よりもはるか昔のデボン紀に誕生し、世界中の海や川に広がっていったシーラカンス

しかし6600万年前の巨大隕石衝突以降の地層からは化石が見つからず、恐竜たちと共に絶滅したと考えられていました。

その古代の魚が現在も生きていることが分かったときは、それはもう恐竜の生き残りが見つかったかのような大騒ぎでした。


南アフリカの博物館で学芸員として魚の標本を担当していたコートネー・ラティマーは、普段から地元の漁師に「珍しい魚が捕れたら教えて欲しい」と伝えてありました。

1938年のある日、トロール船の船長から「グロテスクな魚がかかった」という連絡を受け、彼女はその場所に向かいました。

すると、山積みになった魚の中から青いヒレが……


こうしてシーラカンスが現在も生きていることがわかりました。

その後もマダガスカル近くのコモロ諸島や、インドネシアのスラウェシ島近海で、別種のシーラカンスが発見されていきます。

カブトガニやオウムガイ、ゴキブリなど、大昔から姿を変えずに生き続け「生きた化石」と呼ばれている生物はたくさんいます。

シーラカンスのように、とっくに絶滅したと思われている生物がこれから見つかる可能性はゼロではありません。

もしかしたら恐竜だって……


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